晴天を願いながらサーキットに向かう——これは走り屋にとって常識。
しかし、天気は思い通りにならないものです。
今回ご紹介するのは、YouTubeチャンネル「FunkyOkadaのZサーキットライフ」を運営する岡田崇司さんが、赤Z33を引っさげて鈴鹿サーキットに挑んだ1日。
ところが、現地に着いてみるとまさかの雨。
ドライでのベスト更新を目指していた岡田さんですが、雨という試練の中でどんな走行を見せたのでしょうか?
「走れないからつまらない」ではなく、「雨でも学びがある」と言わんばかりの岡田さんのレポートに注目です。
赤Z33で臨む鈴鹿、気合いの遠征スタート
今回の舞台は、国内トップクラスの名門・鈴鹿サーキット。
Z33をVQ38DEエンジンへ換装し、数々のサーキットで実力を証明してきた岡田崇司さんが、「鈴鹿でもベストを目指す」と意気込んだ遠征です。
前日から準備万端、車両メンテ・積み込みも完了。
期待に胸を膨らませての出発でした。
まさかの雨天…現地到着と同時に絶望?
早朝に鈴鹿へ到着すると、空は一面のグレー。
コースに立ち込める怪しい湿気、しとしとと降る小雨、そしてじわじわと濡れていくピットロード。
「やられた…」と岡田さんも思わずため息。
しかし、せっかく来た鈴鹿で何もしないわけにはいきません。
レインコンディションでのデータ取りと練習に切り替える決断を下します。
雨でも走る!岡田崇司さんの“切り替え力”
怪しい雨だからと言って撤退しないのが岡田崇司さん流。
持ち前のポジティブ思考で、「これはレイン練習のチャンスだ」と頭を切り替えます。
サスペンションの減衰を緩め、空気圧も調整。
グリップ力を少しでも確保できるようセッティングを再構築し、赤Z33で雨の鈴鹿へコースイン!
Z33×VQ38DE、雨の中でも魅せる!
VQ38DEエンジンの力強さは雨でも健在。
低回転域でもトルクがあるため、スリップしやすい路面でもアクセルワークで上手くコントロール可能。
岡田さんは各セクションで丁寧な操作を心がけつつも、攻めの姿勢を崩しませんでした。
YouTubeの走行映像には、タイヤの水煙を上げながら走るZ33の勇姿が映し出されています。
最難関・デグナーでの滑りとリカバリー
鈴鹿サーキットの中でも特に滑りやすいとされる怪しいデグナー。
1つ目のブレーキングがシビアで、2つ目はインが濡れていると一気に滑ります。
岡田さんのZ33も一度リアが軽く流れましたが、冷静なカウンター操作で華麗にリカバリー。
まさに「危機管理能力が試される瞬間」でした。
YouTubeに寄せられた称賛の声
走行後にアップされた動画には多くのコメントが寄せられ、「この天候でも攻める姿勢がすごい」「あの速度域で雨の鈴鹿は怖すぎるけど勉強になる」「自分も雨走行がんばろうと思った」といったファンの声が多数。
単なる走行記録ではなく、“挑戦する姿勢”に多くの人が心を動かされたようです。
雨の鈴鹿で得られた“貴重なデータ”
岡田さんは今回の雨走行で、「滑り出しの挙動」「雨天時のブレーキポイント」「トラクションの逃げ方」など、非常に重要なデータを蓄積。
これらの情報はドライでも活かせるため、雨の日こそ“地味にタイムアップに効く学び”が詰まっているとのことです。
雨ならではのトラブルも発生?
走行後、車両チェックをしていた岡田さんの手が止まります。
フロントの配線周辺が湿っており、電装系に軽微なトラブルが発生していた様子。
すぐにピットで応急処置を施しましたが、雨天走行はマシンにも負荷がかかることを改めて痛感。
走り終わった後の点検の重要性も伝えています。
Z33オーナーに贈る「雨の日の心得」
岡田さんがZ33ユーザーに向けて発信したアドバイスは、「とにかく無理をしない」「限界は探らず、安全第一で走る」こと。
レインタイヤがなければ、無理にタイムを狙うのではなく、姿勢制御やライン取りを丁寧に確認することが上達への近道だと語ります。
晴れの日がもっと楽しくなるために
今回の雨天走行を通じて岡田さんが感じたのは、「雨の日に走った人ほど、晴れのありがたみが身に染みる」ということ。
滑る感覚を知っていれば、晴れた路面ではどこまでグリップするかがより明確になる。
つまり、悪条件の経験が次のベスト更新を後押しするのです。
まとめ
【赤Z33】鈴鹿サーキットに行ったら雨だった——そんな嘆きから始まった1日でしたが、岡田崇司さんにとっては、貴重な経験とデータを得た有意義なセッションになりました。
サーキット走行では、必ずしも天候に恵まれるとは限りません。
しかし、雨という逆境を乗り越え、Z33とともに全力で走る姿は、多くのファンに勇気と学びを与えてくれます。
これからも「FunkyOkadaのZサーキットライフ」から目が離せません!